個別株投資はじめました
買った株はいつ売れば儲かりますか?
どこで利益確定や損切りするのがいいかわかりません
初心者でもチャートを見てうまくできますか?
- 個別株始めたばかりで買った銘柄の売り時がわからない
- 儲かる売り時は?
- 損を最小限にするにはいつ損切りがよいのか?
投資初心者が損しないためにこのような疑問についてどうすればいいのかを解説します。
個別株投資で損しないために利確・損切りポイントを勉強して資産を増やしましょう。
- 株が下がると損切りできない?投資心理を解説
- 売り時にきちっと利確・損切りを判断しよう
- 誰でもできるチャートを見てうまく買い上手く売る基本の投資方法
銘柄の売り時が良ければ誰でも資産を増やすことができます
ギャンブルのような投機ではなくチャートをみて買い時と売り時を覚えて投資をすれば利益は増えます。
勉強しないで投資をすると買い時や売り時がわからずに判断を誤ります。
売った後に「もっと利益がでたはずなのに、、、」 損切りできずに「あの時早く売っていれば、、、」
といった後悔が残り、結果次第では暴落に付き合って市場から退場なんてことにもなりかねませんね。
投資がギャンブルでなく投資であるためには投資する私たちが市場の心理を理解して忠実に利確と損切りを実行することが大切です。
ベテランでも初心者でも1株に投資する価値は同じです。
上手い人のやり方
- 売り時が上手いと大きい傷を負わない、もしくは売り損ねて塩漬け状態にさせない
- 不本意な経済の状況にたいして私情を入れずに淡々と売ることができる
- 上がると思っても自分の思い通りにならない銘柄にたいして自分の設定したルールで売ることができる
経済の情報を熟知してこの3つを実行できれば初心者でも確立よく利益は出せるはずです。
自分の決めたルールで淡々と投資することがポイントです
わかっていても売り時を身につけられないのはどうしてなのか?
なぜ損切りするのがうまくできないのでしょうか?
それは
ノーベル経済学賞を受賞している有名な心理学、行動経済学者のダニエル・カーネマンが提唱したプロスペクト理論という心理がはたらくことによるものです。
経済的な状況での実験で人は利益と損失が同じ場合に利益による喜びより損失によるショックのほうが大きいことが実証されています。
例えば100%の確率で1000円の利益と80%で2000円の利益が得られて20%は得られない場合、多くの人は100%で1000円を選びます。
1000円の借金がある場合100%の確率で500円の利益を得られ500円の返済がある場合と、80%で1000円の利益を得られ20%で利益を得られない場合では80%の確率でも1000円の利益で借金から逃れようとする心理が働く
というもので
人は利益がある場合は確実に利益を取るが、損失がある場合リスクを負ってでも損失を回避しようとするという心理が働くということです。
この心理は投資ではこのような状態です。
- 1000円の銘柄が2000円になる確率は80%、1500円になる確率は100%なら確実に1500円取りに行ってしまう
- 1000円の銘柄が買った途端に900円になる確率は80%で20%は1000円に戻るが、100%の確率で950円の損失ならば損をしたくないから20%で1000円になる方をを選んでしまう
結果、利益確定が早まり、損切り判断が遅れて多くの損失をだしてしまっています。
という状態を知らない間に作り出しているんですね。
これでは10回の取引で4回利確6回損切りした場合
+1000円の利益確定4回、-1000円で6回の損切りとなり
損失のほうが多くなります。
これでは上手くいくはずがありません。
【人間は無意識に心理が働いていて損失を回避しようとする】
投資をする人は覚えておきたい心理的行動です
プロスペクト理論で心理的にそう動いてしまうんですね
納得!
では、損失回避の思考を理解して損切りできるようになるにはどうしたらよいのでしょうか?
このような心理になることを知っていれば誰でも対処できる簡単な3つの方法があります。
失敗を減らす売り時を身につける3つの方法
売り時を身につける3つの方法を紹介します。
どうしていいのかわからないあなたのために少しでもお力になれればと思います。
- 自分の設定ルールを守って損切りや利確をする
- 短期・中期・長期で買う目的と売る目的を明確にすることで必要な分析がわかる
- 少額で数多くの実践をして経験を積む
パッと見たらできそうですね
1.自分で設定したルールをまもる
- 設定するのは買うときと売る時の値段
- チャートの日足線など自分の時間軸で投資をする
- 初心者は短い時間軸で勝負しない
買う時の買値と買値に対しての利益を確定する線、損切りをする線を決めると自分の私情を挟まずに実行できます。
ただし利確や損切りの線はチャートを勉強する必要があります。
はじめに自分の時間と投資を照らし合わせてみてください。
本業がある方・・・市場を1時間1分1秒確認できない→デイトレ―ド(日トレード)やスキャルピング(秒~分トレード)は初心者には監視できないので厳しいです
専業投資家の方・・・どんな時間軸でのトレードにも対応できる
どう考えても時間や情報量、判断力すべてにおいて専業投資家には勝てません。
本業があり投資に専念できないという方は、スイングトレード(数日間~数週間の短期)、もしくは中期トレード(数か月~3年)、5~10年の長期トレードが望ましいです。
投資は時間が短くなればなるほどリスクがあり損失もおおきくなります。
長期になればなるほどほったらかし投資といわれるようなゆったりした投資になるのでリスクが減ります。
例として筆者の場合は、
- 短期トレードでチャートの勉強しつつ景気循環など変動が少し大きめの株を扱う
- 中期トレードで株価のなだらかな値上がり益を見込む
- 長期トレードは時間分散でリスク減と考えて配当、投資信託、ETFで資産形成
期間 | 種類 | 比率 |
---|---|---|
長期トレード(時間分散) | 積立NISAで投資信託やETFなどのインデックス投資、連続増配当銘柄での配当金投資 | 80% |
中期トレード(業績) | ~5年後まで株価成長率がいい安定した個別銘柄GAFAMなどや経済状況的に世の中で成長しそうな業種の業績が良さそうな銘柄(勉強の意味も含めます) | 10%~15% |
短期トレード(業績、経済事情、リスク大きい) | 今良さそうなトレンド銘柄と景気循環に敏感な銘柄(シクリカル株) | 5%~10% |
※筆者の投資はこのような割合ですがあくまで余剰金での投資ですので入金力が低いのはご容赦ください。
投資割合についてはこちらの米国株のリスクを抑えた投資方法についてをご覧ください。
長期投資は右肩上がりの米国株投資では時間の分散でリスクを減らせます。
逆に短期になると時間に対して株価の値動きが大きいためにリスクが上がるということがわかります。
時間軸を長くとって投資した方がリスクが分散できますね
自分の時間にあった投資をすればいいんですね。
2.短期・中期・長期で買う目的と売る目的を明確にすること
2つめは自分の投資基準は何なのか?ということです。
あなたにとってのゴールはいつでしょうか?
半年後?5年後?10年後?
そのゴールに向けて株価が上がるであろう状態を読むことが必要です。
- 短期投資で見るにはテクニカル分析を大事にしよう
- 中期投資ではチャートで判断と定量分析で買い解決しよう
- 長期投資で定性分析で企業のマーケティングに期待する銘柄選定
投資期間によってチャートに力を入れるのか企業分析に力をいれるのかを考えればいいんですね
チャート分析とは時間ごと、日ごと、週ごと、月ごと、の周期でチャートでローソク足を見て株の値上がり値下がりを見る分析です。
定量分析とは企業の損益計算書、貸借対照表を見て株価の収益率、1株当たりの成長率や純資産、純資産倍率などの1株当たりの株価に対して今の企業の価値を計ったりします。
定性分析とは定量分析での数字では計れない、これからのビジネスに期待ができるものが企業にあるか?を見つけて長期投資にやくだてることです。(5G通信、AI、水素エネルギー、宇宙開発などの未来の技術力、マーケティング力)
- 短期で利益を上げたいのに四半期先の決算の分析をしている
- 長期で利益を上げたいのに企業の価値をみないで日足や日足や時間足で短い株価の値動きを見ている
といったように時間に対して分析がずれているとうまくできませんよね?
3.チャートの勉強をして1株でもいいので少額で実践する
- 実際に銘柄を買うときに銘柄の損切りポイントを決めてやってみる
- 最初はトレンド系指標のローソク線と移動平均線を見れるように勉強する
- 初心者は順張りでやってみる
最初はチャートの移動平均線とローソク足の関係で順張りを覚えることをおすすめします。
順張りとは株価が値上がりしたら買い、値下がりしたら売りをする単純な方法です。
何が難しいのかというと値上がりしたらずっと値上がりすればいいのですが、値上がりしたらすぐに値下がりしたりすることですね。
そのような動きの意図がわかるようにチャートの勉強と実践による経験が必要になります。
移動平均線とは一定期間の株価の平均をあらわした線です。
足 | ※移動平均線の期間 | 向いているトレード |
---|---|---|
日足 | 5~10日と25日 | 短期 |
週足 | 75日、100日 | 中期 |
月足 | 200日 | 長期 |
※この場合今の株価から離れていない移動平均線が良いです。
基本の買い方売り方
- 強い上昇トレンドで移動平均線の上に抜けたら買う
- 移動平均線の下に抜けたら売る(売りの所に行く前に下に抜けたら売ります)
- 利確や損切りを失敗すると下落に巻き込まれる
このようにルールを設けて忠実に実行します。
是非、トライしてみてください。
まずは少額で自分の時間にあった投資をやればいいんですね
最終的にトータルでの利益を達成できれば良い
初心者でもルールを設定して淡々と取引することで利益を出すことはできます。
10回の取引で1回で10000円の利益を出して9回は1000円の損失だとしても1000円の利益が出ます。
良いところは伸ばして思ったのと違ったら早めに損切りを行うことが成功のカギです。
そのためには
- 損切りルールを設定(いくらで利確、いくらで損切りをあらかじめ決めてから投資する)
- 短期、中期、長期の銘柄の保有期間を決める(自分の時間にあった投資)
- チャートの勉強をして実際に基本的なトレンド系の指標をみて少額取引で経験を積む(株価が上がったり下がったりする理由を勉強する)
これらの要素を身につけることで損を少なく利益を大きくすることができるようになるはずです。
私たちは知らない間に損をしたくない心理にかられて投資の目的を失いがちになるので気を付けなければなりません。
最初はやみくもに投資をするよりも目的を持って経験値を積むことが入金力よりも大事ですよね。
これらの知識は投資期間が長くなるににつれてより大事になってきますので、基本を学びスキルを身につけておくと
きっとあなたのお役に立てるはずです。
以上です。
ご覧いただきありがとうございました。